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(失敗しない)理系の社会人が就職・転職先に薄膜業界を選ぶべき理由3選

こんにちは。

薄膜太郎です!

薄膜業界への転職に成功し、年収100万円アップ、残業ゼロのホワイト企業で働いています!!

薄膜が、キャリア、仕事の面白さ、ワークライフバランスなどでおすすめできる理由や就職、転職のコツを紹介していきます。

今回は、就職・転職先として薄膜を扱っている業界がおすすめの理由を紹介します。

薄膜には就職、転職先としておすすめの理由が沢山ありますが、その中で今回は特におすすめできる理由3選を紹介させていただきます!!

業界の選択肢が豊富にあるから

一つ目の理由は、「関連する業界が豊富にある」ということです。

このブログでは、特におすすめする業界を代表して3つ紹介させていただきます。

半導体・電子部品産業

半導体・電子部品の産業には薄膜技術が広く使用されています。

半導体には、薄膜の成膜、フォトリソ、エッチング加工といった、素子のコアとなる技術を薄膜技術が担っています。母体の基板に対して、均等に成膜を行う技術、段差部分に対して綺麗に覆える技術、成膜した薄膜の加工処理の技術など様々な技術が関連しています。

電子部品の電極部分などにも薄膜技術が使用されています。

目的に応じて、液体中で処理を行うめっき処理や、新空中で成膜を行うドライプロセスなど、様々な方法が使用されています。

半導体を代表する電子部品業界は、需要が安定しており、大きな会社が多いです。また、成膜技術、電子部品の知識、様々な金属材料に関する専門性などを身につけることができるため、沢山の企業が存在する、電子部品の業界の中でキャリアが築きやすいです。

航空宇宙産業

航空宇宙産業には、製造に対して厳しい条件がいくつも課せられています。

その条件をクリアするために、薄膜材料が使用されているのです。機能性材料として使用されていることが多いということですね。

例えば、航空機の性能を向上させるために、薄膜が熱障壁として使用されています。特に、飛行機のエンジン部分は非常な高音にされされます。一般的に1000度以上になると言われています。そういった高熱による性能を防ぐために、薄膜材料が使用されいています。薄膜材料が極端な高温から部品を保護し、性能向上に貢献していくれているのです!

遮熱コーティングとして使用される薄膜としては、TiAlN(窒化チタンアルミ)などが使用されいています。

再生可能エネルギー産業

再生可能エネルギー産業でも、薄膜材料は大活躍しています!特に太陽電池や水素エネルギー技術の分野で薄膜技術が使用されています。

太陽電池には、ペロブスカイト太陽電池、色素増感太陽電池、有機薄膜太陽電池などに、電極やホールブロック層として特殊機能を持つ薄膜が使用されています。

水素技術の水素電界装置の触媒層として、薄膜が使用されていたり、ガスから水素を分離、生成する際の、水素透過金属膜として薄膜技術が使用されています。

また、リチウムイオンのバッテーにも、アノード・カソード集電体に薄膜技術が使用されています。

再生可能エネルギー分野は、非常に社会的意義のある分野ですが、これらの技術は薄膜技術が欠かせません。

業界・職種のどちらかを変える転職がしやすいから

今は転職が当たり前の時代となっています。

今転職業界では「軸ずらし転職」と言う言葉が使われているようです。

業界を変えるか、職種を変えるかのどちらかを選択することで、リスクをある程度抑えながらキャリアの可能性を広げていくという考え方のことです。

薄膜では、この「軸ずらし転職」を行いやすいと考えています。

例えば、私の実際に行った転職では、半導体の薄膜形成に関するエンジニア職で、薄膜材料に関する物性を調べる研究を経験した後、今度は薄膜の分析に関わる職業を目指すといった感じだね!

将来性のある技術だから

薄膜材料は非常に将来性のある技術です。

普通の金属などの材料と違って、特異な性質を持つため様々な材料に使用されています。

また、材料が特殊であるため、作成方法も特殊で革新的な技術が生み出され続けています。

ここでは、代表的な薄膜の技術について少し紹介させていただきます。

原子層堆積法(ALD法)

ALDとは、ある技術を用いて原子の層を一層ずつ正確に成膜できる技術です。

原子層レベルで成膜を行うことができるため、膜厚の精密なコントロールができる。段差部分を覆うことが簡単(優れた段差被覆性)といった、従来難しかった技術を簡単に達成することが可能です。

ただし、成膜速度が遅いなど、課題点は存在します。

高機能性薄膜材料

現在、高機能性薄膜材料が注目を浴びています。

これらの技術は、ガラス、プラスチック、金属材料の基材に対して、薄膜材料をコーティングすることで様々な機能を持たせる技術のことです。汚れや指紋をつきにくくする「防汚膜」、赤外線を防いでくれる「赤外線フィルタ」、メガネの反射を防いでくれる「反射防止膜」など、様々な業界で使用されています。

再生可能エネルギー材料には薄膜材料が深く関わっています。

太陽電池に使用される、ペロブスカイト材料の電極には金属酸化膜材料が使われていたり、水素材料の触媒として薄膜が使用されています。

まとめ

薄膜材料は軽くて、様々な表面に成膜でき、様々な業界で活用されている技術です!

関連する企業が多く、半導体産業をはじめとして、最先端の技術が開発されている分野でもあるため、専門性を突き詰めたい方にもおすすめできる分野です。

また、業界、業種の片方を変える転職に強いというのもおすすめする理由です。

興味があれば、研究、就職、転職先として考えてみてはいかがでしょうか?